"Col Pierrot" Designer Interview

NOVEMBER 15, 2017

Col Pierrotの服は、着る人すべてを綺麗に見せてくれる魔法のシルエットを持っている。
袖を通した時に感じる立体感、包まれるような感覚は独特のものだ。

デザイナーの奥田文子さんは、パリのオートクチュール学校でモデリスト(日本でいうパタンナー)としての服作りを学んだ。
その後才能が認められシャネルやバレンシアガなど名だたる老舗メゾンの裏方として働いた後に
クリストフ・ルメールの元でキャリアを積んだという職人肌の女性。

本物が分かる大人たちを虜にし続けている奥田さんに、Col Pierrotの秘密を聞いてみた。

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CAMISOLE ¥18,000+tax SKIRT ¥39,000+tax (ともにCol Pierrot 青山店のみ11月22日(水)入荷)
SHOES ¥96,000+tax (MANOLO BLAHNIK)

ーCol Pierrotとは?

フランスからの帰国後は、知り合いの役者さんやミュージシャンの舞台やCMの衣装を作っていて、
それがきっかけとなりCol Pierrotを立ち上げることになりました。

フランス語でピエロの襟という意味の「Col Pierrot」は、一点ものや舞台などをイメージさせる名前になっています。

Col Pierrotは衣装や一点ものの要素や手作業の要素、少量しかできないような物作りをしています。
既製品の服も、舞台衣装も作ってきた今までの自分の経験を元にした集大成となるコレクションだと思っています。

ー洋服作りで大切にしていることは何ですか?

大人の女性は、年齢とともに見せたくない部分が出てきて、若い時とは違います。
隠したい部分を隠しつつ綺麗に見せたいところを引き立たせることを意識しています。
また、着る人が中に入って初めてファッションは完結するのでその余白のようなものを残すようにしています。

1点1点を球体にする。
どこから見ても綺麗で、生地の使い方も球体に。
また、どこかに歪みを残してまん丸に完成させて、人をすっぽりと包み込めるような女性らしい服を目指しています。
ボディがあってそこに服を成形していくのは、モデリスト出身の自分ならではの服作りなんだと思います。

ー平面で作っていく洋服とは明らかにシルエットが違いますよね。
着てみて初めて良さが実感できる。
着る人が背が低くても高くても、スリムでもボリュームがあっても誰もが似合うのが不思議です。

なるべく多くの人に合うように。ボリューム感やあきの具合など、できる限り色々な体型の人をカバーできるようにと考えています。

ー機能面にもこだわりが見えますね。例えばどんな靴にも合ってシワにもならなくて、洗えるパンツのように。

はい。洋服は実際に毎日着るものなので、理にかなったものを作るようにしています。
例えば白いパンツは透けないように、自宅で洗えるように。実用的であること、は考えています。
球体の中に入った時のような着心地の良さも大切にしています。洋服の完成度は、自分が納得するまで追求しています。

_N1A9603.JPGBLOUSE ¥32,000+tax (Col Pierrot 青山店のみ11月22日(水)入荷)

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PANTS ¥36,000+tax (Col Pierrot 大阪店11月16日(木)発売、青山店・東京店11月22日(水)発売)
SHOES ¥96,000+tax (MANOLO BLAHNIK)

ー一流ブランドの裏方として最高のものを見てきた奥田さんなので、こだわりのレベルも高いのでは?

洋服の完成度を高めておけば、あとは洋服が一人で勝手に動いていってくれる。
そこまで持っていくのが自分の仕事だと思っています。自分が納得できるところまでにする。
自分がここまで、と決めたところまで執念深く諦めないでやるタイプなんです。

ー着こなしの幅が広がるアイテムも多いですね。例えば止めて着るとワンピース、開けて着るとガウンのように着られたり。

はい。特にジャケットなどは好きなアイテムですし、
仕事には1着は必要なものなので色々なものに合わせやすいように、と意識しています。
これはお客様に喜んでもらえるなとか、これは一部の人にしか受け入れられないな、などということも自然に身についてきました。

ローゲージのニットなどを着た時に着られるコートなど、合わせるアイテムを想定した上でデザインを考えることも多いです。

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JACKET ¥58,000+tax CAMISOLE ¥18,000+tax PANTS ¥28,000+tax (以上Col Pierrot 青山店のみ11月22日(水)入荷)


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DRESS ¥38,000+tax CAMISOLE ¥18,000+tax PANTS ¥28,000+tax (以上Col Pierrot 青山店のみ11月22日(水)入荷) 
SHOES ¥96,000+tax (MANOLO BLAHNIK)

ー最近作った中で難しかったアイテムは?

ライダースを仕上げるまではかなり時間がかかりました。

ライダースはもともと歴史があり、"これがライダース"という概念がある中でそれを女性らしく馴染ませていくことが大切。
ボリューム感を何度もトワルチェックして、硬さがないように、ゆったりしつつコンパクトなシルエットになるようにと試行錯誤しました。
装飾の金具を出すのか省くのか、などのバランスは完成するまでかなりこだわりました。

難しかったけれど、ライダースに関してはもういじることがないほどの完成度です。
春でも冬でも着られるし、この上からもコートを着られます。

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JACKET ¥138,000+tax CAMISOLE ¥18,000+tax (ともにCol Pierrot 青山店のみ11月22日(水)発売) 
PANTS ¥36,000+tax (Col Pierrot 大阪店11月16日(木)発売、青山店・東京店11月22日(水)発売)
SHOES ¥96,000+tax (MANOLO BLAHNIK)

ー自分の手を使って物を作ることは、昔から好きだったんですか?

小さい頃から手先が器用で、何でも手を使って作業するのが好きでした。
近所の手芸屋さんの店頭に飾ってあった石鹸にピンを刺してサテンリボンを巻きつけて作ったオブジェに憧れて、
親に材料を買ってくれとせがんだことがありました。
毛糸玉を1個買ってもらうと、それを編んではほどき、編んではほどき、を繰り返したり。
手芸だけではなく、木彫りのものを作っていたりなど、とにかく何かを作っていた幼少期でした。

洋服作りを志した時も、オートクチュールなど手でなんでも作っていく方に興味がありました。
それでデザイナーではなくモデリストの勉強をしてクチュールメゾンで修行を積みました。

手作り好きだった子供の頃から、パリでの経験と帰国後の服作りの全てを経て生まれた私の全てがCol Pierrotなんだと思います。

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